
っては非常に必要とされ、また重要となっているということは認識しなければならないと思うわけでございます。とりわけ、広域圏の大規模中枢施設は、このタイプにどうしてもなるということでありますし、それがまた地域のニードでもございますから、そういう意味では、札幌でも、例えば厚生年金会館だとか、札幌市民会館とか、教育文化会館大ホールとか、この施設の「かでるホール」とか、広域圏の大規模中枢施設型のアートマネージメントもまたあるわけでございます。 次に、「第2世代型のアートマネージメント」でございますが、これは貸し館事業が中心ではあるけれども、若干の自主事業を加味しているタイプということでございます。この「かでるホール」なども、やっぱりそういう若干の自主事業を一応付加しておりますので、第2世代型に入るんじゃなかろうかと思っているわけでございます。札幌市民会館などは第1世代型かなと、そういうことも一応は言えるかと思います。 この第2世代型は、中域圏の中規模施設に比較的多いタイプでございまして、管理型のジェネラル・アートマネージメントが中心でございますが、若干のスペシャル・アートマネージメントの機能も付加される、そういうタイプでございます。 「第3世代型のアートマネージメント」。これはどちらかといいますと、住民参加創造型自主文化事業を中心としたタイプでございまして、どちらかというと、管理型というよりはむしろマネージメント型、経営型と申しましょうか、スペシャル・アートマネージメントの働きが中心となるというような感じでございます。これは第3世代型がいいということを私は言っていないのでございまして、それぞれの地域のそれぞれのニードによりまして、どの世代型のタイプのホールになるのかということになるんじゃなかろうかというわけでございます。 この第3世代型が、これからの文化施設におきますところの1つのあり方の検討対象となるということであろうかと思いますが、まず行政の直営型というのがございます。また、第三セクターに委託型というのもございます。第三セクターに委託するという場合でも、アートマネージャー、特にスペシャル・アートマネージャー不在の委託ということもあるわけでございまして、そういう場合はなかなか大変なようでございます。しかし、スペシャル・アートマネージャーカンパニーというか、そういう集団としての第三セクターへの委託というのもあるわけでございまして、それが先ほどの神戸の例などでございますけれども、そういうところは非常にアーチストとの折り合いも円滑にいっているということのようでございます。
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